
SNSでNISAをお勧めする投稿をよく見る様になったので、最近NISAを始めてみたんです。

ついに投資デビューしたのね。

はい。最初の頃は結構利益がでていて調子が良かったんですけど、最近は・・・

トランプさんが大統領になってから、相場が乱高下することが多くなったので、最近は損してしまっている人も多くいるみたいね。

利益が出ている時は楽しかったんですけど、損してると毎日心配で心配で・・・

投資は損してる時の行動が大事といわれているわ。

そうなんですか!?具体的にはどういう行動をとればいいんでしょうか。

それでは今回は、NISAで損失が出た時の対処法3選を解説するわね。
NISA制度が新しくなったことをきっかけにNISAを始めたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、始めてしばらくは右肩上がりだった投資信託も、トランプさんが大統領になってから、どんどん資産が減っていく・・・損失が出ていて、心配で夜も眠れない・・・そんな方も最近は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、新NISAで損失が出た時の対処法3選をご紹介します!
損失が出ている時の行動こそが、その後の投資成果につながるので、ぜひ参考にしてみてください。

新NISAで損をする人の特徴って?
NISAとは、投資で発生した利益に対して税金がかからないお得な制度です。NISAではない通常の口座で投資を行うと、利益に対して20.315%の税金がかかるので、NISAを活用して投資を行う方が最近増えてきました。
しかし、これまで投資とは縁がなかった方もNISA制度を活用して投資を行う様になったので、いざ損失が出た時の対処法が分からず、焦って売却してしまい、結局資産が減ってしてしまうという方も多くいらっしゃいます。
そこでまずは、NISAで損をする人の特徴を見てみましょう。
損失が出たらすぐに売却してしまう

人間だれしも、損失が出たら気になってしまいます。そこで、損失が出たらすぐにその投資商品を売却してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、相場に上がり下がりはつきものです。一時的に相場が下がってしまって損失が出たとしても、少し経てば利益が出ることもあります。
特定の企業の株式を保有していて、その企業の良くない情報がでたためにその銘柄だけが値下がりを続けている、という時はすぐにでも売却した方がいいかもしれませんが、投資商品全体的に値下がりしている時などは、少し静観して相場が戻るのを待った方がいいでしょう。
また、NISA制度は損益通算や繰越控除が出来ないことになっています。要するに、保有しているAという銘柄で利益がでて、同時にBという銘柄で損失が出たとしても、Aの銘柄の利益に対して税金がかからないので、Bの銘柄の損失は損失として確定してしまうのです。
これがNISA以外の口座であれば、Aの銘柄の利益とBの銘柄の損失を相殺し、残った利益に対して課税されたり、Bの銘柄の損失を翌年以降に繰り越しすることが可能です。
その為、NISA口座では特に、損失が出たらすぐに売却してしまうというのは悪手となってしまうのです。
短期間で利益を得ようとしてしまう

投資初心者の方が投資を始めると、自分の資産の増減が毎日気になってしまいます。中には、仕事中も株価が気になってしまって、1時間おきに株価をチェックしてしまう、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、相場の調子がいいと、購入して数日でそこそこの利益が出ることもあります。
そんな時、嬉しくなってすぐに売却してしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、NISA制度は長期投資を前提とした制度です。たとえば、つみたて投資枠の投資商品の主な条件は、次のとおりです。
□金融庁が厳選した一定の投資信託
□手数料が低水準
□分配頻度が毎月でない
□信託契約期間が無期限または20年以上
以上のことから分かる様に、NISAは長期投資を目的とした制度なので、少し資産が増えたからといってすぐに売却するのは得策ではありません。
また、売買には多少の手数料もかかります。売買を頻繁に繰り返すと、手数料を毎回払うことになり、利益が減ってしまうこともあります。
短期間で利益を得るのではなく、一度購入したらどっしりとかまえて静観しましょう。
新NISAで得をする人の特徴って?
それでは逆に、NISAで利益が出る人はどういう特徴があるのかを見ていきましょう。
損失が出てもそのまま持ち続けられる

人間だれしも、保有している投資商品に損失が出ていると、気になってしかたがなくなってしまいます。その結果、毎日モヤモヤとした気持ちで過ごすことになり、いっそのこと売却して楽になろうと考えてしまいがちです。
しかし、相場には良い時も悪い時もあります。そしてNISA制度は長期投資の為の制度です。
損失が出ている時は、いっそのことNISAについては忘れて、資産の推移は見ずに放っておきましょう。
その結果、相場が良くなった時まで待つことができ、利益を得ることができます。
投資商品の勉強ができる

新NISA制度が始まって、SNSなどでNISAをお勧めする投稿を目にすることが多くなったのではないでしょうか。そんな投稿を頻繁に見ているうちに、NISAって手軽にできるみたいだから、投資についてよく分からないけどとりあえず見よう見まねでやってみようと始められた方もいらっしゃると思います。
投資を始めるのに、まずはやってみるというのは間違いではありません。しかし、SNS上には正しくない情報もあふれているのが現実です。
投資を始めたからには、少しずつ投資についての勉強をして、知識をつけていきましょう。
投資に関する知識がつけば、損失が出た時も落ち着いて対処できます。
長期の目線でコツコツ続けられる

先述のとおり、NISA制度は長期投資を目的として作られた制度です。目先の損失や利益にとらわれず、10年後、20年後、30年後までこの銘柄を保有し続けると心に決めて投資を行うことが大切です。
つみたて投資枠を活用すると、毎月決まった日に決まった額を買い付けることができるので、「ドル・コスト平均法」という方法を活用できます。 コツコツと積み立てを行うと、複利効果も期待できさらに資産を増やしやすくなります。
新NISAで損失が出た時の対処法3選
それでは、新NISAで損失が出た時の対処法を3つご紹介します。損失が出た時は、すぐに売却するのではなく、じっくりと戦略を練りましょう。
保有し続ける

一括で購入している場合はそのまま持ち続ける方法です。積み立てで購入している場合は、相場が下落している際は多く購入できることになるので、そのまま積み立てを継続します。
ただし、保有し続けるには、なぜその投資商品が値下がりしているのかを確認することが必要です。相場全体が下落しているのであれば、保有し続けることでいつかは利益が出るまで回復する可能性が高くなります。
しかし、単一の銘柄だけ下落している場合は、何か悪い原因があるかもしれません。その場合は、保有し続けることは得策ではありません。
買い増しする

価格が下がっているタイミングで買い増しする方法です。損失が出ているということは、購入した際よりも価格が下がっているということなので、そのタイミングで新たに購入することで、平均購入単価を下げることができます。
なぜその投資商品が値下がりしているのかを確認し、相場全体が下落しているのであれば、買い増しすることも検討してみましょう。
損切する

思い切って売却してしまう方法です。損失が出ていることが気になってしょうがない場合には、思い切って損切してしまってもいいかもしれません。
また、なぜその投資商品が値下がりしているのかを確認し、相場全体が下がっているのではなく、その単一銘柄に原因がある場合にはなるべく早く損切した方がいいでしょう。
例えば、株式投資をしていて、投資先の企業の業績悪化が見込まれるケースや、投資信託を保有していてその投資対象国が政治情勢が不安定になったり、長期の経済的混乱が想定されるケースです。
この様な場合は、損切することも検討しましょう。
NISAで損失が出るリスクを抑えるには?
損失が出ても、焦るべきではないと頭では分かっていても、いざ損失が出たら毎日気になって夜も眠れない・・・そんな方も多いと思います。そこで、損失を最小限に抑えるための方法をご紹介します。
安定した投資商品を選ぶ

投資商品は、リスクとリターンが比例していると言われています。大きな利益を得るためには、いざ損失が出た際も大きな損失になってしまいます。一方で、そこそこの利益を得られる商品であれば、いざ損失が出た際もそこそこの損失にとどまることが多いのです。
安定した投資商品には、インデックスファンドが挙げられます。投資対象として人気のS&P500に連動したものなどは、比較的安定した投資商品といえるでしょう。
分散投資を行う

一つのカゴに卵を盛るな、という投資の格言があります。
その格言のとおり、投資先は分散することでリスクを抑えることができます。
分散の方法はいくつかあって、次のとおりです。
地域の分散・・・投資対象を複数の国や地域に分ける
時間の分散・・・一度に大きな額を投資するのではなく、定期的に一定額を投資するなどして購入時期を分散させる
資産の分散・・・異なる資産(株式、債券、不動産等)に分ける
これらの分散を意識して投資を行うことで、リスクを抑えることができます。
長期保有を心に決める

相場は良い時もあれば、悪い時もあります。過去の値動きを見てみると、相場が大暴落してもその後保有し続けていれば、利益が出たという実績もあります。
NISA制度は、長期保有を目的とした制度で、非課税保有期間は無期限です。その為、一度購入したら長期間保有すると心に決め、しばらくは放ったらかしにしておきましょう。
余裕資金で投資を行う

先述の通り、NISA制度は長期保有を目的とした制度です。その為、1年後に必ず必要な資金、3年後に必ず必要な資金を投資に回すのはリスクが高くなります。
10年後、20年後、30年後をターゲットに、それまで使う予定のない余裕資金で投資を行うことで、利益が出ているタイミングで売却できる可能性が高くなります。
また、すぐに必要な資金に損失が出てしまうと、毎日気になってストレスがかかってしまいます。
それを避けるためにも、しばらく放っておける余裕資金で行いましょう。
しばらく放っておける余裕資金なんてそんなに無いという方もいらっしゃるかもしれません。NISA制度は小額から投資ができる制度です。まずは小額から始めてみて投資に対する感覚をつかんでおいて、ボーナスや臨時収入が入った時に、まとまった資金を投資に回してみる、という選択肢を検討されてみてはいかがでしょうか。
NISAで損失が出た時は焦らず冷静な行動が大切
新NISAを活用して初めて資産運用を始めた方は、損失が出てしまうと心配で毎日眠れなくなることもあるかもしれません。
しかし、資産運用には損失はつきものです。損失が出ている時の対応次第で、損をしてしまうのか、利益が出るのかが決まると言っても過言ではありません。
まずは冷静に、何で損失が出ているのかをしっかりと考えましょう。
相場全体が下がっているのであれば、焦る必要はありません。しばらく静観すればいいのです。
損失が出ている時の対応こそがとても重要、ということを肝に銘じて資産運用をしてみてください!